CHIYOKO UEYAMA
CHIYOKO UEYAMA.Japanese Photographer, Official Web Site.
2025.03.09_Sun.
道場で稽古。前半は合気道で体捌きのこと。
後半は杖道。Mさんに習って『本手打』『逆手打』『引落打』『返し突き』『逆手突き』『巻き落とし』『繰り付け』『繰り放し』『体当たり』『突き外し打』『胴払い打』。
Kさんに相手してもらって制定形。
『着杖』『水月』『引っ提げ』『斜面』『左貫』『物見』『霞』『太刀落』。
新しく次の形を習う。『雷打(らいうち)』『正眼(せいがん)』『乱留(みだれどめ)』まで。
なにもかもが異常に難しく。どうすればいいのかと思いながら、答えは出ている。杖に触って繰り返し練習するしかないんだろうな。
◼︎雷打・・常の構えから、霞の構え→右足を左足に引きつけ、左足を引いて逆手で太刀と合わせる→右足を右斜め前に一歩踏み出すと同時に、左手を頭上に杖を斜めにして水月を突く→左手を下に、右手を頭上に杖を両手いっぱいにとる→左足を左斜め前に進めつつ、左手より杖を繰り出し→体を左にかわして左半身→杖先で右の腹(?)を突く→右手を下ろしながら左手を本手に持ち替える→目付け→納杖。
◼︎正眼・・常の構え→右足左足と進めながら、右手を前に伸ばして顔面を攻めながら→右足を踏み込んで水月で止める→右手を上にして杖を両手いっぱいにとる→左足を踏み込むと同時に左の腹(?)を逆手突き→左手を手前に引くと同時に左足を右足に引きつけて太刀を外し、八相の構え→右足を踏み込んで水月を打つ→目付け→納杖。
◼︎乱留・・常の構え→右足を引き、杖先を下にして右後ろに垂直に立て、左半身→腰を捻りながら逆手のまま杖を前に出す→右足を左足に引きつけ、左足をひいて、逆手で太刀と合わせる→左手を後ろに杖を両手いっぱいにとる→左足を踏み出し、逆手で太刀を打つ→顔面を攻める→右足から引いて、右逆手引き落とし→あー、もうわからない。今日はここまで。
2025.03.08_Sat.
Yに手伝ってもらい、夜中の2時までかかって確定申告のこと。インボイスになって、消費税の申告が去年に続き、今年もややこしくてたまらない。自分の頭ではとてもこの作業を終えられない。毎年この作業のたびに、Yが死んでしまったら、と考えてしまう。
2025.03.07_Fri.
Duolingo、365日目。朝ごはんの後、今日も数分、また1日を積む。
我が家にナリタとヒガシをつれてきてくださった保護団体の代表の方が、去年亡くなったというのは聞いていた。残された60匹あまりの保護猫の餌代、医療費などの寄付を募っていることを知ったので、「野生の感で、この兄妹とご家族は相性がいいと思います。」と譲渡会に行った日にその代表のMさんがかけてくださった言葉を思い出しながら、僅かばかりを寄付することにする。
2025.03.06_Thu.
夜、K(10才)を連れ、Kさんの稽古。
Kは相変わらずな態度で、Kさんが自分に向かってかけてくれている言葉に体を向けて聞くことをしない。
前方回転受け身と中級技を教わったけど、そんな態度の息子を前に、時間の過ぎるのがとても長く感じる。
帰宅して、人の話を聞くときは、人に体を向けるんだと、何度も何度も伝えている言葉を繰り返す。
2025.03.05_Wed.
同じような曲ばかり聴いていて、違うのが聴きたいと言ったら、DさんがNick Loweの『The Old Magic』という緑色のアルバムをかけてくれた。この時間に、なんて優しい声だろう。
急に何かかけて、と言われて、これを選べるDさんはなんてすごい人だろう。
映画館にBob Dylanの映画を観に行く。『名もなき者』。
最初から最後までBob Dylanがかっこいい。あの目をされたら、もうどうしようもないなぁ。傷つけられようとも。Joan Baezになりたい。
2025.03.02_Sun.
道場で稽古。新しい人がふたり増えている。
杖道のこと。
◼︎本手打・・両手で杖をいっぱいにとりながら、後ろにある手は親指を外す(開く)。杖を持つ手の位置は、手から臂までの長さのあたり。
力を入れるのは薬指と小指。
Aさんは「イチ、ニ、サン」と号令をかけながら、サンのときは下まで振り抜かずに目の位置で止めていた。
◼︎逆手打ち・・どう書けばいいのかわからない手首の角度。手首を伸ばすような。猫のような。
◼︎引き落とし・・まず本手打のように、杖をいっぱいに取りながら後ろにある手の親指を外す→引き落とす→前の手は前の肩にある→腰を捻って前を向く→袈裟にきる→目付け。
Aさんは最初6つのカウントで素振りをして、慣れてきたら段々に4つのカウント、2つのカウントに変化させていった。
そんなふうに練習をするんだ、と思った。いい練習の方法。
Kさんと組ませてもらって、制定形で覚えた『着き杖』『水月』『引提』『斜面』『左貫』『物見』『霞』『太刀落』の8本の形を練習する。
Aさんが来て、『太刀落』のはじまりのところを教えてくれる。
◼︎常の構えから→少し膝を曲げ、右足を半歩ほど後ろに引きながら(1歩もひかない)、左手で杖先をとる→左足を引きながら杖の後ろを上に回して相手の太刀と合わせる。
◼︎相手の太刀と合わせるタイミングのこと。
・ちょうどいいタイミングで動けると、少し杖先が交わるくらいで合わせられる。
・こちらの動きはじめるタイミングが早いと太刀と杖が交わらない。
・遅いと、太刀と杖が深く交わりすぎる。
今日のKさんとの練習だと、ちょうどいいタイミングはKさんが3歩ともう僅かに動いたあたりでこちらが動きはじめるくらい。
ひと通りの練習の後、ひとりずつ前へ出て、Aさんがひとつだけ、自分のやりたい形を見てくれる。一番嫌いで様にならない『物見』を見てもらうことにした。皆が口々に"早い"と言った。わたしのタイミングは早いのだろう。
動きは覚えているけど、その他の全部が曖昧。タイミングと、相手の身体のどの部分に杖を当てるのかが曖昧。
Aさんは「もっと自信をもってやったらいい。」と言って、お手本を見せてくれた。あぁ、綺麗だなぁ、と思った。やっていて、ちっとも面白くない『物見』なのに、(『霞』はやっていて面白い)、Aさんの『物見』はかっこよく見えた。誰とも全然違う。全くかっこよく思わなかった形が、かっこいい形に見えたことが面白かった。やる人によってこんなにも違う形に見える。相手の太刀に吸い付くように見える。
稽古が終わったとき、『霞』の構え方をAさんにもう一度教えて、と尋ねた。
正中線はいつも必ず相手を向いている。自分の身体はいつも杖の中に隠す。
終わって館長が皆でお弁当を食べるか、と言って下さった。準備している間に、泡盛のミニボトルが数本出てきた。その中に"泡波"が!
それを目にしてあまりにも喜んでしまったから、Aさんが誰かの元へ行ってしまわないように、すーっと机の下に隠してくれた。そしてビールのあと、またすーっと出してきて、分けておいしくいただいた。まさか今日道場で"泡波"に会えるとは思わなかった。今日がこんないい日になるなんて。
2025.02.28_Fri.
Kが10才になった。目が覚めて、「おはよう。お誕生日おめでとう。」と声をかけ、
「おいで。」と言って、胸の上に抱いてみる。
朝はホットケーキを焼いた。
「やっと2桁になった。」とKは嬉しそうにしている。
「夜ごはんは何を食べたい?」「肉!」「じゃあ家で肉を焼こうか。」「うーん、できればー、外がいい。」誕生日だし、叶えてやるか。
夜、吉祥寺で待ち合わせて、七輪で肉を焼いてお祝いをした。
カフェへ寄り、1600円もする『いちごとチャイのパフェ』をYが「ふたりとも食べてもいいよ。」と言う。パフェに温かいチャイをかけながら、何度も「おいしい!」と言い合ってたべる。
2025.02.27_Thu.
夜、Aさんと稽古。今日は他の人も来ている。
その割には、いつもより平らにずっと集中していられた。
24時を過ぎてYが仕事から帰ってきた。
「これ、コンビニのだけど明日の朝Kに。」
コンビ ニの袋の中にはホットケーキミックスが入っていた。上にのっけるアイスクリームと冷凍のブルーベリーも。明日はKの誕生日だから。なんて優しい人だろう。
2025.02.25_Tue.
このあいだ、Yの眼鏡が自転車にのっているときに風に吹かれて飛んでいった。レンズがはずれたのを修理してもらえるか、新しいのを選ばないといけなくなるかも知れないから付いてきて、と言うから、眼鏡屋まで付いていき、ついでに自分も視力を測ってもらう。週末にK(9才)にふいに何かを見せられたとき、焦点が合わなくて身体を反らせて見てるよ、と
それを横でみていたYに指摘された。そうしていることを自分では気がついていなかったから、その言葉が気になった。
検査の機械を覗きながら、店の人にどちらにピントがきているかを答えていく。この行為と会話は、知らない眼鏡屋の店員としていても答えるのが面白いと自分はいま感じているな。好きなことなんだな、これは。
検査の結果は、軽度だけど老眼の入り口に立っているということだった。「遠いところを見るときは、いい視力のままです。」と店員が言った。店員の説明を聞きながら、美肌も老眼も筋力の衰えなんだと知った。
食べたいものを組み合わせて注文できる定食屋で昼ごはんをたべた。Yがアジフライと肉豆腐、わたしはヒレカツと鮪納豆。鮪納豆には生卵が入っていた。ミニヨンにも寄って珈琲をのんだ。今週はTさんが勧めてくれたオーケストラのドラマからはじまり、クラシックづいている。帰宅してパソコンとレシートに向かう。
夜はAさんと稽古。今日のAさんは筋肉痛だった。おまけに沖縄から雪の町へ行って東京に戻ってきたところだったから、ほんのりお腹を壊していた。ゆっくり稽古をしよう、とはじめる。
諸手取りから→転換して臂力の養成の動き→相手の後ろに入って相手を崩すところまで。受けるほうは出来るところまで身体を反らす。そこからの『一ヶ条』の表と裏。
Aさんの手は色んなふうに動く。色んなふうといっても、ひとつひとつは見たことのある動き。そのひとつひとつが、いくつもいくつも滑らかに繋がって、色んなふうに動いていく。
そして、諸手取りからの色んなことをした。
手の高さを変えずにキープして(下げない)臂力の養成の動き→呼吸投げをするように下段に下ろしながら足を転換→動いている方向に、更に少し動かして相手を崩す→相手の臂を伸ばし、相手の臂の少し上(一ヶ条で掴む場所)に自分の腕を当て、『肘当て呼吸投げ』の動き。
同じ入り口から、どう手を動かしたのだっけ。『十字投げ』の動き。
そして『小手返し』の表と裏。何度も何度もやってみせてくれるAさんの手を、足を、真似しようと目で追った。今日は『小手返し』が一番難しく感じた。
『四方投げ』。諸手をとられる瞬間に自分の手のひらを上に向けて、相手の手首を掴んでしまったら入りやすい。
諸手で手首を掴まれたところから、掴まれていない方の手を相手の手の上に被せる→掴まれている方の手を手刀にして切れば、『二ヶ条』がかかる。掴まれている手を相手の手に巻きつけて、掴まれていない方の手を添えても『二ヶ条』がかかる。
最後に『呼吸法』。正座して両手を掴まれる→手のひらを返してボールに沿う軌道→手がボール横を撫でたら、相手を崩す方向に前へ出る→片方の手は切る、片方の手は押す→いい姿勢になって、手のひらは最後、上に向く。
2025.02.23_Sun.
稽古。陽射しがぽかぽかと暖かい。
今日は人数少なく、館長の他、4人だけだった。前半は合気道。Mさんといつものルーティンをして、皆で突きから、正面打ちから、横面打ちからの小手返し。そして自由技。
後半は杖道。Mさんが相手になって下さって、『着き杖』から『霞』まで。
最後に制定形の8本目、『太刀落(たちおとし)』を教えてもらった。
家でひとりで練習していて、覚えられたと思ったことも、人といざ向かい合ってやってみると、全然出来ていなかった。
いつも間違えるところと、覚え間違えていたところ。新しく教わったこと。
◼︎『着き杖』・・引き落としではなく、本手打ち。
◼︎『引提げ』・・繰り付けに入る前、右足を右に開いたあと、左足が前に出過ぎる(相手との間合いが近くなりすぎる)。左足は45°
◼︎『左貫』・・受け流して相手の太刀を本手打ちした後、目に付け、さらに右足が大きく前に出る→左足を右足に揃える→その後で右足を引きながら、右手を上から後ろに回して引き落とし。
◼︎『霞』・・はじめの構え方が難しい。太陽の陽射しを遮るように、とMさんが仰った。太陽の場所は右斜め上。相手からは杖がまっすぐに見える。横から見ると45°になっている。
杖を持つ手の高さは何と言われたんだっけ。
体当たりの前、繰り付けの前も、『引提げ』のときのように、横に出た後、前に出過ぎている。
体当たりのときは足を揃える。腕は伸ばす。更に一歩右足を踏み出して、体当たり。
◼︎『太刀落』・・常の構えから→右足を引きながら左手で杖先をとり→左足を引きながら杖を上から回して→逆手で相手の太刀と合わせる→右足が左足の斜め前に出る→杖を両手いっぱいにとる→左足が出る→逆手打→杖先を左いっぱいに取りながら腰を捻る→繰り付け、右足が出る→左手の親指を外して、右手を上から後ろに回す→両手いっぱいに杖をとる、返し突き(左足を踏み出して水月を突く)→右に引き落とし→顔面を打つ→目付け→納杖。
帰宅後、先週に引き続き今週もO家の皆が遊びにくる。工芸茶の花を咲かせて話し込み、何度も何度もジェンガをして遊ぶ。なんかいつ会っても好きだなぁ、この家族。
こどもがゲラゲラ笑っている。ナリタとヒガシもたくさん遊んでもらったから今夜はよく眠るだろう。
2025.02.20_Thu.
稽古に行く前に道着の胸紐を目打ちで外す。
沖縄から帰ってきたAさんと稽古。
「突きからのことをあまりやっていなかったね。」と今日はそのことから稽古がはじまる。
逆半身から突かれて相半身、相手の腕の内側で受ける。自分の指は下を向く。相半身から突かれて逆半身のときは、相手の外側で受ける。
突かれて相半身から一ヶ条に手をとる練習。
次は右逆半身で片手をとられたところから→左足が前に入りながら左手で相手の臂の内側を切る→そのままその左手を相手の手まで滑らせる→主に動くのは相手に掴まれている自分の右手→その右手は呼吸投げのように相手の顔の方向に向かう、左手は添えている→右手が上手く動いたらその軌道の先で、相手の手首を自分の左手でとれる→右手は相手の臂へ→一ヶ条に入れる。
正座して向かい合い、掴まれた主になる手の動きを何度も練習した。
次は正面打ちから。受けるときに大事なのは、相手の臂を掴む手。それをしっかり掴めたら、逆の手で当て身も入れられる。足で蹴ることもできる。Aさんがお腹を蹴らせてくれた。生まれてはじめて人を蹴った。
合気会のやり方の、座り技からの四方投げも教えてくれた。正座して、片方の手首(右手)をとられるとき、とられるまで待たずに手を差し出す→相手側にある右足を立てる(足の裏を床につける)→膝立ちしている後ろの足を90°回す→自分の臂を伸ばしながら、また足が回る。
面白い動きで、足の動きがかっこいいと思う。足が弧を描くのを目で追って覚える。ワクワクする。
いつものように『入り身投げ』の練習。正座して『呼吸法』。
終わってから黒ビールを1缶。
"forgive"の話になった。たくさんの言葉を使って伝えようとしてくれたけど、それでもわたしが分かりきれなかったから、「しらべるか。」と言って翻訳のアプリで調べてくれた。
"許す"という意味合いの英単語が3つ程出てきたけど、"forgive"の"許す"は他とは違うんだ、とAさんは話した。
2025.02.19_Wed.
夕方に帰宅すると、お湯が出るようになっていた。今日は朝の9時から電気給湯器の本体を取り替えるため、業者が入っていた。本体を外に出すには、台所の網戸の枠を外さないと通らないと言われ、昨日は窓のことの業者に来てもらって枠を外し、テラスの階段を上がれるようにツタも切ってくださいと言われ、Yとふたりで「夏にまた生えてくるね。」と話しながら、自分たちには大切なツタの葉 を短く切り落とした。
「ギリギリ本体出せた。」とYから日中に連絡が入り、それからまた数時間して、「給湯器の交換完了!17時からはお風呂もOK!」との連絡。
2週間ぶりに自宅のお風呂に入れた。
最強寒波だという中で、お湯が出る喜び。
今夜は皆なんとなく興奮気味。蛇口からお湯が出るってこんなにも嬉しいんだな。
2025.02.16_Sun.
稽古。とてもつまらない。
Aさんが居ない。Mさんが居ない。
熱中している人が居ない。何も楽しくない。
こんな日にどうやったらモチベーションを保てるのだろう。
すごい人を見て受けるショックでは布団に潜ろうとは思わない。だけど、なにか嫌ぁなものに触れたときのショックは布団に潜りたくなる。今日は後者だ。
稽古のメニューも、いつものルーティン。
その中で2点だけ。また曖昧になったこと、覚え。
◼︎突きからの二ヶ条・・逆半身で構えて、突いたら相半身→相の手で二ヶ条に手を取り、足を踏みかえる。
◼︎後ろ取りは、手のひらを上に向けるとき、二ヶ条も三ヶ条も前の足が送り足で前にでる(右半身だったら右足、左半身だったら左足)。覚え方としては、後ろに引かれたとき、"歩み足"では前に出る力が弱い。だから力の強い"送り足"を使う。
今日は杖もせずに12時過ぎに皆の稽古が終わる。終わってから、Kさんが相手をしてくれ、『着き杖』から『霞』までをやらせてもらう。
少し遠回りをして焼き菓子を買って帰宅。
O家の皆さんが遊びに来る。
仕事で南極に行ってきたYさんが、ペンギンに感動した話を事細かに話してくれるのを聴いていたら、心が元に戻ってくる。
2025.02.15_Sat.
朝から心臓が飛び出す。
今日必ず使わないといけない録音のアプリが、前にテストした時は大丈夫だったのに、朝にもう一度テストしておこうと、やってみたらエラー続き。再起動しても、アプリを入れ直してみても駄目。どうやらアプリ側の問題で、別のアプリへデータ移行したことがエラーの原因と分かる。電車の中でその移行先の別のアプリを入れて、テストする。小声で「テストテストテストテスト、、、」という自分の声の裏に、「次は四谷三丁目に、、、南北線、JR線はお乗り換えです。」とアナウンスの声がしっかり録音されていた。
あぁ、良かった。間に合った。
東長崎、3回目。
何十年ぶりかの"あみだくじ"でペアを組み、じゃんけんで順番を決める。
まずは5分で読む、10分で考える、20分で聞かれる、20分で聞く。"聞く"がどうにも出来ないと感じていたけれど、今日は"聞かれる"を先にやれて、写真のことをたくさん聞かれたから、撮影のときのようなスイッチが入れられた。
いつもここへは普段と違うことをしに来ている、と思っていたけれど、普段と同じようにすればいいんだと。そう思えてはじめた"聞く"の番では、聞きたいことが次々に出てきた。話し終えたら時間をオーバーして24分も話していた。1ヶ月前、はじめてここへ来たときは、5分も話せなかった。
その代わり、今日は"聞かれる"に"答える"、が難しく感じる。聞かれたその辺りのことは答えているのだけど、他人に伝えたいことを話すには、いくつもいくつも言葉が足りない。抜けている。
19時、外が暗くなって今日やることのすべてを終える。Rちゃんが近くのギャラリーに連れてくれた。女の子の作家さんが絵を描くのを観ていた。Rちゃんのところへ自分が行くきっかけをくれたコーヒーショップの、オーストラリア人のオーナーが奥に偶然いらっしゃった。いきさつを話し、「ありがとうございました。」と伝えることが出来た。
2025.02.13_Thu.
夜、K(9才)も連れてKさんの大人のクラスに1時間。
袴をつけないで白帯をつけて、道着を着る練習。まったく似合わない。どうしたらSさんのように着こなせるのだろう。練習量?もっと早道はないのか。違うサイズも試してみようか。胸紐をとってしまおうか。帯は長い方がかっこいいのだろうか。ウエストにくびれが欲しい。必要なのは筋トレか。
布団を敷いて、Kは前方回転受け身が急に形になってきている。教えてもらえたおかげ。
そして中級技を6本。『正面打ち四方投げ』から『片手持ち肘当て呼吸投げ』まで、またKさんがKに教えてくださる。今日はKもいつもより稽古に取り組んでいる。
自分もKを相手に稽古する。こどもの関節は柔らかくて、大人になら出来ることも、同じようにいかない。なんとなくでは出来ない。集中すれば、いい稽古。
2025.02.12_Wed.
家族へのチョコレートを買って、この間Aからいただいた、加島屋の"鮭といくらの麹漬け"がおいしかったから、父にはそれを送る。
オデオンで『ファーストキス』を観る。
映画館で泣いたのはいつぶりだろう。序盤は夫婦の関係があまりにも、で戸惑い、突拍子もない出来事がはじまって 、男の気持ちは分かっても、女の気持ちがいまいち分からないがやってきて、それでもあるシーン(緑道のシーン)をきっかけに徐々に色々を理解して涙が出るところまで連れていかれる。この映画の言わんとするところがわかって涙が出るくらいに、自分も人と関わってLIFEを送ってこれたんだな。それは良かったことだな、とブツブツと心で思う。
2025.02.10_Mon.
今月はよく物が壊れる。
電動自転車のバッテリーからはじまり、電気給湯機、洗濯機。
動くのだけど、洗濯機の乾燥フィルターのところに水が溜まるのと、エラー音が鳴って途中で止まる(ドアを開け閉めすれば、また動き出す)のがここのところ気になっていた。
修理にきてくれた若者が人懐っこい目をしていたから、今日の作業がそろそろ終わる頃に「飲みものは何が好きですか。」と聞いて珈琲を淹れてあげた。出来ることならこんな人間になれたら愛されるんだろうなぁ。徳があっていいなぁ。
乾燥フィルターの箇所は修理が済んだ。途中で止まる原因もわかったから、部品を取り寄せて後日引き続きの作業。
2025.02.09_Sun.
道場で稽古。
始まる前、杖を持って『左貫』を1人型で練習していたらMさんが声をかけてくれた。
右本手打ちの後の引き落としをするときの杖の使い方が覚え間違えていた。杖を回すようにして引き落とす(杖を握っている下の手(左手)を前に出して上に上がってから引き落とす)。
Mさんが隣でやって見せてくれなかったら気がつかなかったと思う。
今日は新しい男の人がふたり来たから、基本のことを沢山習えた。
本手打ち、逆手打ち、引き落とし打ち。
皆の稽古が終わってから『着き杖』から『霞』まで、Kさんに頼んで相手してもらう。Aさんが帰ってきたら教えてもらえるように、せめて大きな動きだけでも覚えていたい。
2025.02.07_Fri.
夕方から飲み会。DさんとKちゃん、Yちゃん、H君。美舟で集まることにした。沢山話したい人と会うときはやっぱり地べたに座るのがいいから。4時間程があっという間に過ぎて、店を出て、2軒目のあと、パルコの前のベンチでアイスもなか。カイロが必要。ポケットに缶ビール。
O君の家を探して、家の前で少し喋った。Rさんが合流して、3階にスマートボールのある居心地のいいBARで1杯だけのんで、終電を諦めてタクシーで帰ってきた。
2025.02.06_Thu.
K(9才)を連れてKさんの大人のクラス。
Kは体調がベストではないけれど、それにしても集中を欠いて人が話しかけてくれているときに、目を瞑ってふらふらしている息子を見て、何というか、今日は言葉を出すことが出来ない。強くも、柔らかくも、もう言葉は出し尽くしている。それでもまたやっている。やり方を見せてくれていることを見ていない。まっすぐに立たない。
稽古が終わり、Yと合流して銭湯に行った。
帰り道、今日のことをYに話し、次はどんな態度で、どんな言葉で、どんな強さで、さぁどうしようか、とふたりで話しながら帰る。Kは察して少し後ろを歩いている。
駄目だとすべてを否定すると、その場だけのごめんなさいが返ってくるだけだろう。
人は簡単じゃなくて、自分も確かじゃない。
「わかってるけどやってしまうんだよね。」と、まずはそのままを包もう、とYが言う。
泣いた赤子に泣きやめと言葉では言わなかった。泣きやませる為にはもっと間接的なことを埋めていった。腹を満たし、よく寝かせるような。
Yと話しながら、Kのことを考えているようで、わたしは自分が恥ずかしかったんだな、と思う。自分の恥ずかしいを捨てて、K側にまず立とう、と今日の話のとりあえずの結論。で、その先は?
2025.02.05_Wed.
なんだか調子が悪いなと、ここのところ騙し騙し使っていた電気給湯器がついに故障した模様。
修理を依頼するも、来てくれるのは1週間後だと言う。お風呂のお湯が溜められない。シャワーくらい浴びられるかと思ったけど、それも駄目。家のどこからもお湯が出ない。
ポットでお湯を沸かし、 桶で掛けながら髪を洗った。ドライヤーはなんて温かいのだろうと髪を乾かし、イエーガーマイスターのお湯割りで暖をとる。
不自由だけど、ほんの少し楽しい。でも、こんなことで風邪をひかないようにしたい。
2025.02.04_Tue.
夜に1時間だけKさんと稽古。
木剣の覚え間違えてたところ。
『乳祓い』・・相手と木剣を合わせた後、左足が前に出て、まず木剣は上に上がる(ここが抜けていた)→そのあと横に切る→少し左に動いて相手の手首を打つ。
『左輪』・・相手と木剣を合わせた後、右手で切って下に流し→左に出て右手だけで相手の手首を打つ→もう一歩前に出る。
『摺り込み』・・八相の構えから自然に下ろしていき、そのまま木剣を返して相手の鍔(つば)の下に刃が当たる→相手の動きのあと、木剣の右側で相手の木剣を弾く。
2025.02.03_Mon.
服の中の、誰の目にも触れない場所のホクロを取る小さな手術。ここ数年着替えの度に嫌で、夏が来る前にサヨナラしたかった。麻酔が痛いです、と言われていたけど、大した痛みでもなく、若い先生のテキパキとした動きを感じている間に無事終わる。1週間後に抜糸。
恵方巻がどこにも売っていない。東京の人はもう恵方巻のことを見限ってしまったのか。それにしても売り場が静かすぎる、と思ったら、どうやら今年の節分は昨日だったよう。
帰宅してRさんのところで買って帰った本の続き。座るとさっき切ったところがピリピリするから、身体を斜めにして、痛くない角度をさがす。
2025.02.02_Sun.
◼︎木剣のこと。
『鷲(じゅ)』の最後は足を踏みかえる
『乳祓い』・・木剣を合わせた後、左足が出て、横に切る→真後ろではなく、左斜め後ろに引く(その時の木剣の動きは、振り上げるのではなくて、下へ流すのだっけ?)
『左輪』・・右手だけで木剣を下ろした後、足は左斜め後ろに下がる→木剣は上に振り上げない、下へ流す。
『受け返し』・・下段から、木剣は横向きに受ける→(この次が曖昧)相手の頭へ下ろすんだっけ→右足が前に出て切先を落とし相手の脇に入る→肩を切る
『二刀合い』・・左、右、と下がった後は、右足が前に出ながら切先が落ちて相手の脇に入る→肩を切る
『摺り込み』・・八相の構えから自然に下ろしていき、そのまま木剣を返して相手の鍔(つば)の下に刃が当たる→次の動きが分からない。
◼︎杖道のこと。
これまで稽古したことのある『着き杖』『水月』『引っ提げ』『斜面』のその先のことを教わる。
『左貫(さかん)』『物見(ものみ)』『霞(かすみ)』。
『左貫』・・頭の上で杖を横に持つ(前にAさんが、自分の視界に杖がギリギリ入るくらい、と言っていた)→水月を突いてこられるから、左足を引いて、左手が上、右手が下→左手を離して杖の一番下を持つ→打つ→目付け?→左足を右足に引きつけ→右足を引いて杖は右に引落とし→右足を踏み込み、相手の木剣を打ち落とし、目付け。
『物見』・・常ね構えから→杖先を左横へ、左手で下から杖を握り、右手を右端まで滑らせて左手を離し、杖先を床につける→左足の爪先を左に向けながら、左手で杖をとり→右足を引きながら、杖は後ろ上から回して左本手打ち(相手の手首を打つ)→左手を上から後ろにまわして返し突きの姿勢→右足が出て水月を突く→目付け。
『霞』・・常の構え→左手で杖先を逆に握る→右足を引きながら、右手が上(顔の前?)左手が下→右足を左足に引きつけ→左足を引いて、杖は逆手で相手の木剣と合わす→左手を引いて杖を両手いっぱいにとる→左足を前に出して木剣を逆手打ち→目付け→右足を引いて杖は引き落とし→右足が前に出て杖は頭の上、左手が後ろ、右手が前→右足が前に出て体当たり→左足から引いて杖は左に引き落とし→右足を右に開いて、左足を前に出して、杖は頭の上→Cの字を丁寧に描く→左手を持ちかえて、左足を前に踏み込んで水月を突く→右に引き落とし→顔面を打つ。
稽古の終わり、館長にたのんで道場にある木剣と杖を借りる。家で練習する。
2025.02.1_Sat.
東長崎、2回目。
緊張している訳ではないのに、前回も今回もここに来る日は昼ごはんを食べようと思わない。
Yにそのことを話すと「君たち親子の特性だよ。」と言われる。飴玉をひとつ口に入れて家を出る。
前回の振り返り。一番書きたかったことは何?今日の時間の中でRちゃんは何度この言葉を言っただろう。
2025.01.30_Thu.
家族がふたりとも体調を崩し、家の中が静まりかえっている。
自分も出かけられないから、時折換気しながら、ちょうどRさんに勧められた本が郵便受けに届いたし、次の土曜日のために読みはじめる。夕方までこの本を読み進めたら木剣を振ろう。Aさんがせっかく東京にいるのに、稽古に行けない。残念な気持ちが身体中に。今月中に『相摺』から『摺り込み』まで8本の形(カタ)を覚えたかった。
2025.01.29_Wed.
今週は何もうまく進まない。
たのしみにしていた事が流れていく。
あーあ、と思って、だからといってどうすることも出来ない。ガラス張りの扉に姿を映しておもちゃの刀を振る。
2025.01.28_Tue.
日曜日のあと、K(9才)のおもちゃの剣でしっかり復習をしていた。あやふやなところを教わる気満々で夜にAさんの稽古へ。ふたりでストレッチをしていたら、滅多に稽古に来ない人がやってきて、自分はAさんに聞きたかったことを聞くタイミングを逃し、腹の底から残念な気持ちが込み上げて、なかなか治らない。気持ちを立て直すことに多くの時間を使い、ようやく平らに戻ったら稽古の終わる時間。心の中はとてもわがままだ。
こんな日、Aさんは頭の中でなにを考えているだろう。外からは凪いで見える。自分はストレスと取っ組み合って、どうやったらそれを離せるだろう、ばかり思いながら、Aさんの佇まいの真似をしたくて、外側をじーっと見ることしか出来ない。
2025.02.26_Sun.
道場の畳に陽だまりができて気持ちがいい。
合気道もしたけど、今日の頭の中はAさんが教えてくれた木剣のこと。
まず握り方。手のひらの生命線と母指球のあたりが木剣の峰にくる。上にある右手は鍔(つば)に触れている。下にある左手は柄頭(つかがしら)に触れている。薬指と小指でしっかり握る。中指と人差し指は力を抜いていい。
そして、覚えたい『相摺(右)』『相摺(左)』『鷲(じゅ)』を復習させてくれた。
「仕太刀(しだち)」という言葉は技を仕掛ける側(わたし)、「受太刀(うけだち)」という言葉は技を受ける側(Aさん)。
仕太刀は先に動いてはいけない。仕太刀はいつも受太刀の動くのを待ってから動く。
『相摺(右)』・・右八相の構えからはじまるけど、もし受太刀が下段に構えていたら、仕太刀もそれを真似する。そこから右八相(左足が前)→受太刀が先に動く、右足左足右足と動いて、切先を合わせる→右足を後ろに引いて、右八相の構え→右足が前に出て、木剣は逆のCの字のように動き、相手の手首の下に当たる→左足が前に出て、木剣はわずかに袈裟の角度に入る(木剣は自分の頭の上を越さない、頭より右で回る)→木剣は目付け。右足前(左足に揃える)、左足後ろに、受け立ちが動いてから木剣を下段に下ろしながら、左足をまた前に(右足に揃える)。下段に下ろしたとき、受太刀の木剣と仕太刀の木剣は並行に揃える。
『相摺(左)』・・右八相で構える→受太刀が先に動く、右足左足右足と動いて、切先を合わせる→左足を後ろに引いて、左八相に構える→左足が前に出て、木剣はCの字のように動き、相手の手首の下に当たる→右足が前に出て、木剣は左側から自分の頭を越さずわずかに袈裟に入る→目付け、受太刀が動くのを待って、下段に下ろしながら左足が前(右足に揃える)。
『鷲(じゅ)』・・右八相に構える→右左右と足が出て、相手と切先を合わせる→右足が前に出て(相手の左手首を)押し切りのように→左足が前に出て(相手の右手首を)押し切りのように→目付け、右足が前に出て左足に揃える。
稽古が終わるとき、Aさんが自分の素振り練習の方法を教えてくれた。家に帰ってK(9才)のおもちゃの剣で練習しよう。
2025.01.25_Sat.
割れる音で目が覚める。
「やっちゃったー!お皿落としちゃった。」とK(9才)の声。今日も朝ごはんを作ってくれようとした様子。トースターからパンを取り出すときに、熱い金具に触れて手をはなしてしまった。Kが作る朝ごはん、4日目にしてトーストはいちばん良い焼き具合。
夕方、吉祥寺へ出て、KちゃんとAと李朝園で焼肉。正月が戻ってきたみたい。
マッコリはボトルを天地返してから注がないといけない。
K(9才)は最近覚えたばかりの『正面打ち四方投げ』を何度もKちゃんにかけていた。
吉祥寺の町と『正面打ち四方投げ』。忘れられない光景になりそう。
もう家に着く、という時にYが「やっぱり李朝園はいいよなー。」と言った。
2025.01.23_thu.
夜、Aさんと稽古。
繋がってから相手を下に崩すのと、そのままの高さで崩すのと、2通りの『入り身投げ』から。
そのままの高さで崩すときは、相手の頭を自分の肩につけた時の前足の方向に投げる。投げるとき前に出す足は、相手側にある足。
投げるときは矢筈の手で相手の首、もう一方の手で相手の顎、その2点で挟んでしっかり崩してからその後で投げる。
『天地投げ』、自分の真ん中から手がはみ出さないように。
「遊びをしよう。」とAさんが言った。両手を掴まれる→掴まれた瞬間に相手の前の手の臂を抑えて体勢を崩すところまで。「どうやったら相手の前の手がどっちなのかがすぐに分かるの?」と聞くと、「どちらでもできるよ。」とAさんは言って何度もやってみせてくれた。そして「自分の稽古は(Aさんが教えてくれることは)自由に動けるようになること。」と言った。
よく見ていると、相手の臂の内側を相の手で素直な方向(木剣を握るような)に握って(触って)から、その手を手首まですべらせてきている。その後の握り方で、四方投げができる、二ヶ条もできる、小手返しも、呼吸投げも。
その色んな技の入り口までの手を、何度も練習させてくれた。これは遊びではなく。今日の中で一番心に残った。
『四方投げ』のこと。おでこに手をつけた時、握り方をほんの若干、外側に握り変える。
相手の手が大きくて、投げるときによく手が離れてしまうと言うと、腕をのばすときは強く、投げるときは若干緩めて、抑えるときはまた強く、と教えてくれた。
『一ヶ条』の表と裏、『呼吸法』。
2025.01.21_Tue.
朝、ゲームソフトが欲しくて、A4のノートにハートのスタンプを貯めはじめたK(9才)に、珈琲豆の挽き方とハンドドリップのやり方、食パンの焼き方を教える。
朝ごはんをつくってくれたら一気に10もハートが貯まる。(ハートをあげる。)
Kを学校に送り出し、いままで必要のなかったソフトをふたつ入れてみて、とりあえず触ってみる。
掲載誌が届いて、年が明けてから挨拶も出来ていなかったから、届きましたのお礼と共に遅い新年のご挨拶をメールで送る。すると、「なんというタイミングでしょうか。」と、あっという間に返信がきて、次の撮影の連絡をもらう。
今日はこの「なんというタイミングでしょうか。」がうれしかった。
夜、道場へ。沖縄から帰ってきたAさんと久しぶりの稽古。「今日はなにをしようか。なにか稽古のリクエストはある?」と聞いてくれたAさんに「う~ん。」と答えられなかったけど、いつものように入り身→転換から稽古をはじめ、休憩のときに、「稽古のリクエストはないけど、話したいことは沢山ある。」と言うと、Aさんは「いいよ。」と言って、一昨日の出来事をひとしきり話すのを全部聞いてくれた。
その後は、『一ヶ条』の表のこと。右逆半身で片手をとられる→左足が前に入って左手で当て身→左手で相手の臂に手刀→相手に握られた左手を呼吸法のような軌道で相手の顔の方向へ→左手で相手の手をとり、右手は相手の臂へ→相手の腹側へ入る。左手の軌道が難しい。
『入り身投げ』。右逆半身から片手をとられる→左手で相手の手を下から切りながら、右足が相手の背中側に前へ入る→右手が相手の首、矢筈の手→足が転換、相手の頭を自分の肩につける→足はそのまま、もう少し左まで♾️を描く→方向はそのまま(逆を向かない)前へ投げる。
相手の頭を自分の肩につける時、相手と自分の間合いが広かった場合、わたしが相手のほうへ(自分が)寄っていってるのをAさんが気づいて、「自分が相手に寄るんじゃなくて、相手を自分に寄せるんだ。」と言った。それが今日の一番大事なところかも知れない。
いつもと違う『四方投げ』、表のこと。右逆半身で片手をとられる→右足が右斜め前へ(そうすると急所に隙ができるから、それを防ぐために)左足が前に→相手の腹側に→あとはいつもの四方投げ。
続けて裏のこと。右逆半身で片手をとられる→足を転換→相手の手をおでこに→いつもの四方投げ。
転換するとき、相手の手をおでこにつける時、顔が下に向かないように。顔を上げること。
正座して向かい合い、『呼吸法』をして、稽古が終わり。
2025.01.19_Sun.
今日も年末に置いた石を拾いに。
三ノ輪の駅で降りて、馴染みのない町を地図を見ながら15分ほど歩いた。大きな体育館に着く。
安藤毎夫師範に合気道を習うため。3階まで上がると綺麗な稽古場があった。
去年自分が審査を受けることになったとき、技を覚えるために安藤師範のビデオを見ていた。
審査を終え、その審査のビデオで自分の姿を見たとき、当たり前だけど見ていたものと、動きの何もかもが違った。安藤師範の動きはとても力強い線に見えた。自分は何もかもが緩かった。
こんなにも力強い動きを目標にするの?稽古したとして、自分の身体で出来ることなの?とても出来るように思わなかった。
初心者に強みがあるとすれば、どんなに怖い人にでも会いにいけるところなんじゃないかと思った。それで今日は安藤師範のところへ行くことにした。
『呼吸力を知る』という一回だけのクラス。
早くに着いたから、まだ人の気配がしない。更衣室で道着に着替えて、ストレッチをしながら待っていた。
はじまる20分前、安藤師範の奥様のSさんが更衣室に入ってこられたので「今日はよろしくお願いします。」と挨拶をした。
道着を着るとき、あらゆる紐をギュッときつく縛らないと、動いている間に着崩れてしまう。
それなのにSさんの道着の着方はまるで着流しのようだった。それがものすごく綺麗でかっこよかった。どうしたらあんな風にかっこよく道着が着られるのだろう。
胸持ちの二ヶ条から稽古がはじまり、片手を持たれたところから、前足を開きながら、持たれた手だけを動かすこと。
両手を持たれたところから押される→終末動作(二)の手→天地投げみたいな手。
一ヶ条の裏の動きから投げること。側面入り身投げ(前足が相手の前足の前まで動き、後ろ足が背中に入る)自分の片手を持たれた相手の親指の向きのこと(相手の親指を相手の身体のほうに向けている?)。持たれた手の反対の手を上から切って小手返し(小手返しをかけられたとき、いつもより手をまっすぐに返されているような感触がしたこと)。
4ヶ条。これは自分はまだ出来ないことだったから、組むことになった人に「教えてください。」と言って教わった。まずいつもは見慣れない手の出し方をされた。自分の前足の方の手で、相手の手首を握る(いつも握る場所より上の方だった)。逆の手を添えて返す。初対面の人と組んだから、かかっているのか、全くかかっていないのか確かめることは出来なかった。
そして、横面打ちを受けてそのまま投げること。
すべてのことをしている間に、安藤師範はひと組ずつのところへまわって来られて、すべての技をやってみせてくれ、受けさせてくれた。
動画ではあれほど力強い動きに見えていたものが、実際に受けさせてもらうと、なにをされても”ふわっふわ”だった。(4ヶ条だけはふわっふわとは言えないけど、それでも強引じゃない。)腕に力が入っていない。
安藤師範は、相手が嫌だなと感じるようなことをすれば、自分も嫌な感じが残る。相手が喜ぶような、受けるほうが何をされたのか分からない、だけど倒れている、自分も相手も気持ちがいい→調和ができているということ。
やってやろう、とすると体勢が崩れる。
新幹線なんか掴めないでしょう?体をかわすだけ。あとはちょっと手を置いてやるだけ。
そんな話をされた。
最後に構え方を教えてくださった。ひとりずつ、足の幅、爪先の向き、肩を落とす、出した手の高さ、後ろ足をピンと張ること、顎を引かれ、帯の部分を最後にくいっと下に引かれて、形を直していかれた。
合気道をするには植芝先生を知らないといけない。植芝先生の技をする上で、養神館の動きというのは頭の先から足の先までピンと姿勢を正すこと(上と下から糸を引っ張ってキュッと細くするイメージ)、それが大事なことだとして、その姿勢を作る訓練のために、練習の仕方を作った。
これが正しいのかは神のみぞ知ることで分からないけど、これがわたしが塩田先生から教わった植芝先生の技です。と話されたのが、心に残った。
帰り道を歩きながら4ヶ条をかけられた鈍痛がしていて、三ノ輪の駅前のドトールで珈琲をのんで休憩した。一杯のみ終わっても、まだ家まで帰る力がチャージ出来なくて、もう一杯珈琲をおかわりした。
2025.01.18_Sat.
東長崎、Rさんのところ。今日から3月いっぱいまで、6回通う。
去年仕事を受けた撮影の中にきっかけがあり、そんな時にRさんと知り合うご縁があって、やってみることにした。あさってのことかも知れない。だけどあさってのことじゃないかも知れない。聞くことも書くことも上手くできなかった。今まで日記しか書いていないことがよく分かった。そんなことすら今日まで気がついていなかった。帰り道はそんなに凹んでいない。
東長崎を出て、目黒駅からバスにのった。
「Hashiru Ueda × Aki Yamanaka Exhibition『けっこうけだらけ』」のオープニングへ。なんて面白い人たちだろう。
見続けている走君の絵と自分ははじめて見るアキヤマナカさんのちぎり絵のコラボ作品が、反発しても良さそうなのに調和してひとつの作品になっていて、すごいなぁと眺めた。
走君の奥様のMさんとはじめてお会いできて話せたこともうれしかった。
昼ごはんを食べていなかったから腹ペコで、渋谷のいつもの焼き鳥屋に久しぶりに入ったけど、好きだった店の客の雰囲気が変わっていた。料理はいつものおいしいままだった。なんだかな。
2025.01.16_Thu.
革靴に鳥の糞を落とされた日。
ハンカチは持っているけど、ティッシュは持っていない。駅のトイレまで我慢して、綺麗に拭き取った。Fさんのところへ。髪を切りに。
髪を切られながら、今日は福澤諭吉と新渡戸稲造の話。このふたりの名前を出して、札の話をしない(にならない)のが、Fさんを好きだなぁ、と思うところ。
戻り週末の準備と請求書を書いたり、プリンターの調子が悪く、あれやこれや。
道具もそろそろ見直す時期にきている。
夜にK(9才)も連れて道場へ。今日も大人のクラス。Kさんに習う。清水眞砂子さんの言葉を心に持っている。
2025.01.14_Tue.
雑居ビルの上のほうの階のベトナム料理屋に入ったら、ゲストハウスに泊まった日の朝を思い出すような店内で、旅先のような気持ちでYと話し込んでいたら、注文した料理もまだ出ていないのに、気がついた時には予約した映画がはじまる時間の15分前だった。
時間に余裕を持って店に入り、長いこと料理が出てこないのも感じていたけれど、今日はそのことがあまり気にならなかった。だけど映画に間に合わないのは嫌なので、ベトナム人の店員さんに訳を話し、和え麺を掻っ込んで、映画館へ急いだ。予告編の最中に座席に座れた。
『AINU PURI』。映画の中の男性がなにを考えてなにをしたくて、なにをしているのかがよくわかった。たぶん大きく区切れば同世代で、配偶者と息子と暮らしているところも同じだったからかな。映画館を出て「あの男性がもっと歳をとったら、ことばで説明することをやめていたりするかな。ただやり続けていて、言葉無くそれを次の世代の人が後ろから見ている、みたいな光景になっていてもいいな。」とYに言うと、Yは「あの言葉で説明してるのがよかったけど。途中からあの男の子がK(9才)に見えてきた。」と。言葉をなくせば、受け取ろうとする人しか受け取れない。それは純粋で太いものだけど、きっと伝えていくには足りないのかな。
安東ウメ子さんの歌が心を揺するように映画館に響いていた。
夜、道場へ。Kさんの大人のクラスに今日はK(9才)も連れて行く。前に読んだ清水眞砂子さんのどの本の中にだったか、”家族の垣根をもっと低くして、他人の力をもっと借りてもいいんじゃないか”というようなことが書かれていて、今日自分はそれをしようとしている。合気道のことだけではなくて。何も知らないKはKさんに中級技を教えてもらえてわくわくしている。
2025.1.12_Sun.
道場で稽古。昨日買ったばかりの道着を身につけ、袴を履いた。下の道衣は短いほうを選んだのに、袴の裾からチラチラ見えるのが気になった。着るときに、もっとウエストの上のほうで、紐をもっときつく縛れば良かった。
準備体操をして、二ヶ条と三ヶ条のルーティン。小手返しを外開きと内開きで。
館長がわたしに『一ヶ条抑え』から順に中級技までひとり型をしてみろ、と仰って、見て下さった。入り身投げを受けるときの両手の幅(相手の臂は本当にその場所にあるのか?)、襟を掴んで回転したとき(襟を掴んでいる手の位置は、本当に人間を相手にした時もその高さにあるのか?)、そんなことを仰った。
いま平日に教わりはじめている昇段技についても、一通り話して下さった。
休憩を挟んで、木剣を持ち、Mさんに教わる。
『相摺(右)』『相摺(左)』『鷲(じゅ)』『乳拂(ちばらい)』『左輪』『受返し』『二刀合』『摺り込み』。過去に何度も教えてもらってるのに、間があけばまた動きを忘れてしまっている。また初めて教えるようにひとつずつ教えて下さった。自分はいつになったら覚えるのか。
稽古が終わって年始の挨拶に来た人が居たから、少しだけ日本酒をいただいた。
帰宅してYとHさん宅のチャイムを鳴らす。大阪土産の珈琲豆を渡しに。今年もよろしくお願いしますを言いに。Hさんは、Sさんのお仏壇にお線香をあげる?と言って家に入れてくれた。自分は日本酒をのんだ顔だったけど、Sさんなら許してくれるか、と言って家にあがらせてもらった。Hさんの愛情しか感じないお仏壇とお線香があった。Sさんの話をたくさんして帰ってきた。帰り際、Hさんは食べきれないからと焼き菓子を切り分けてもたせてくれ、松本のおいしそうなリンゴも私たちにくれた。
2025.1.11_Sat.
大久保の駅で電車を降りて歩いた。道着屋で試着してから自分の身体に合った新しい道着を買うため。道着屋の扉を開くと、洋服屋やスポーツ用品店の様子ではなく、畳の小上がりがあって、会話をしないと道着を手に取れない。
服の上からだったら試着していいとのことだったので、身長を伝えて、一重刺しか、二重刺しか、触らせてもらう。分厚さがとても違う。
二重刺しは自分には過剰に思えたから、一重刺しの道衣を選んだ。一重刺しのほうには、背つぎ加工がされている。羽織ってみると、いま持っている道衣より柔らかくて、はじめて袖を通したのに身体にしっくりくる。サイズも二通り試したけど、店の人の目は流石で、先に出してきてくれたサイズが丁度良かった。
下の道衣も、長さを迷ったけど、袴も履くし、店の人にも短いほうを勧められたから、そうすることにした。白帯も買った。
初日から道場にある袴をもらって着ていたから、白帯すら付けたことがなかった。
生成りか白かを聞かれて、白を選んだ。
15分ほど待つと、前がはだけないように胸紐を付けてくれた。
名前の刺繍は、Aさんのように下の名前を入れたかったけど、他人の目を気にして決めきれず、入れずに見送った。(時間が経ってからでも、入れたくなったら頼めるそう。)
なぜ日本人は堅苦しく皆が姓を入れるのだろう。そして他の国から道場に稽古に来る人たちは、いままで下の名前を入れてる人ばかりだった。どうしてだろう。
無事に新しい道着を一式購入できて、真っ白な道着を持って、ハラールフード屋でスパイスやギーを買い、ショーケースに並ぶ色とりどりのネパールやインドの甘いスイーツを買った。とても不思議な気持ちがした。
晩ごはんを食べようと、YとK(9才)を呼び出して、チャドルバギとヤンニョム豚カルビとサバルチュモクバップ、海鮮チヂミとマッコリ。
新しい道着は厳重にビニルバッグを何重にもして、決して匂いがうつらないように。
2025.1.9_Thu.
K(9才)とYが散歩に出るというから、カメラを持ってついていく。近所の氏神様へ寄ってから、もう少し離れた大きい方の神社まで。
途中、来月竣工の小さな橋の上を歩けた。ここもまた風景が変わる。
Kはニ礼ニ拍一礼を丁寧にやっている。ニ拍を打つとき、日頃の館長の声が届いていて、ちゃんとひと間節分、指をずらしている。
ひいたおみくじは大吉で、袋の中に銭亀が入っていた。
"朝日が昇る、大いなる幸運。順調に物事は進む。しかし他人の力を頼りにしてはいけない。全て自分の目で確かめてから決定すること。自信をもって当たればかならず良い結果が出る。"
夜に道場でKさんと稽古。
道場に着くと、ゴールドコーストで道場をされているAさんが帰国されていて、館長たちがAさんを囲んでお酒を飲まれていた。お陰で今夜は畳が温かい。稽古がはじまると共に皆が帰られて、また昇段技をイチから教わる。今日の稽古は面白かった。
火曜日(一昨日)にあれほど絶望したのに、今日はなぜか前回よりはましに動ける。やっぱり頭で考えるよりも、人間の身体はすごいんだと思う。
『正面打ち四方投げ(一)』・・相手の手をおでこにつけ、回転するときに頭の高さを変えない→回転の中盤まで相手の手を上に抜かない→低いまま自分の頭を抜く(自分の腕をのばす)→相手の手を相手の肩につける。
『半身半立四方投げ(前)』・・相手側の足を出す(膝立ちではなく、足の裏が床につく)、後ろ足の指をたてる→手をどう持っていくかが難しい→立ち上がりながら回転して、前足を後ろに抜く→自分の腕をのばす→(後ろ足を寄せなくていい)そのまま歩み足(相手側の足が前に出る)。
『横面打入身投げ(二)』・・右逆半身のとき、右足が前に出て受ける、左手は当て身→左手をクロス→右手で相手の襟を掴む→足は転換、煽り足、煽り返し→投げる、後ろ足が前に出る。
『両手持ち小手返し(一)』・・拍手の手、足は転換しながら右手で下から相手の手をとり、左手を抜く、左手をかぶせる。その時のリズムが難しい。→相手を腹ばいにさせる。パタパタ歩かない(歩数を少なく)→抑える。
『胸持ち呼吸投げ(一)』・・奥の胸を掴まれる→左手で胸にある相手の手を素直にとり、自分の胸に押し当てる→右手で相手の臂に手刀→自分の膝を床に落とす→相手は飛び受け身。
『肩持ち呼吸投げ(二)』・・忘れた。
『後技両手持ち呼吸投げ(一)』・・後ろから両手を取られる→右足をわずかに前に出しながら、両手の指を前に差し出す→盆踊りの軌道で両手を上げる→お辞儀する(このとき、身体は後ろに抜くのではない。前へ。)
『顔面突肘抑え(二)』・・相半身から顔面を突かれたときに逆半身になる→わずかに引きながら、この後が難しくてまだわからない。足は三ヶ条のように一歩前側に回る。
今日は神前に礼をして稽古が終わる。いい稽古が出来たら自然と身体はそうするのかも知れない。自分が集中できているかどうか。他人ではない。
2025.01.08_Wed.
鏡開きの翌日からK(9才)が微熱を出した。今朝は下がっていたから始業式に行かせた。給食もなく、4時限目までで終わり。そして帰宅後、また熱を出した。
夜、実家から送られてきた食材でブリ大根を炊いた。"きょうの料理"のサイトを見て土井善晴さんのレシピで作ったら、とてもおいしく出来上がる。
duolingoをはじめて今日で307日目。Yが仕事帰りに赤坂の"しろたえ"で、300日続いた褒美のケーキ(元旦に食べられなかったやつ)を買ってきてくれた。次のケーキは600日目。
2025.01.07_tue.
年が明けて平日にはじめてKさんの稽古。
ヒーターがついていない。道場が寒い。
神前に礼をして、昇段技(初段)の自由技を抜いた8本の技について。ひとつずつ説明を受ける。
『正面打四方投げ(一)』
『半身半立四方投げ(前)』
『横面打入身投げ(二)』
『両手持ち小手返し(一)』
『胸持ち呼吸投げ(一)』
『肩持ち呼吸投げ(二)』
『後技両手持ち呼吸投げ(一)』
『顔面突肘抑え(二)』
の8本。『胸持ち呼吸投げ(一)』のときは敷布団を敷いて。
ひと通りやってみたけれど、身体がばらばらで、とてもできる気がしない。今まで教わったことが無くなったみたい。
いま自分には2人先生がいて(正確には3人)、そのどちらのいいところも分かっているのに、
いつの間にか心が片方に向いていることに気がついてしまった年明け。
さぁ、どうしよう。稽古の終わりに神前に礼をしなかった。そんなことに心がひっかかる。
2025.1.5_Sun.
早起きして道場で鏡開き。
Aさんも沖縄だし、風邪をひいたり色々で、こどもも大人も参加者が少ない。館長も風邪をひかれていた。
こどもに配るお菓子を詰め、直会で振る舞う善哉の準備を少しだけ手伝い、稽古に参加する。
終わりに近づいてK (9才)と皆の前で合気道をすることになり、正面打ちをしてきたKに四方投げをかけて、Kの腕を捻ってしまい泣かせる。何がいつもと違ったのかが分からない。でも泣かせた。館長と杖道をする。納会の時よりひとつ多く、『着き杖』『水月』『引提げ』『斜面』まで。直会で善哉と助六弁当をいただいた。
館長はこどもらに小学校の校歌を歌わせて、自分も自分の通っていた小学校の校歌を歌われた。
2025.1.4_Sat.
K(9才)との約束だと言って、昼ごはんに寿司を食べに連れてくれた。
Kは、く○寿司や、○シローを頭に描いていたけれど、それよりおいしい寿司屋に連れてくれた。Kがなにか言う前に、「爺ちゃんと婆ちゃんの心だ。」とKに説明した。
帰宅して、正月のために出した重たいこたつを片付けて、小さいこたつを出した。
夕方に実家を出て帰路についた。両親は私たちを喜ばせようと、たくさんの準備をしてくれていた。それなのに、自分は結構真顔でこの正月を過ごした。将来、帰ってきたKがこんな顔をしていたら嫌だなー、と思うような顔で。もう少し笑えば良かった。
家に着いた。Yとナリタとヒガシが居る。
2025.1.3_Fri.
普段あまり外に出られない母とショッピングモールへ買い物へ。何故あまり外に出られないかはよく分かる。父ひとりでは、車の後ろへ母の重たい電動の車椅子を持ち上げて積み込むことが(一度の外出にそれを計4回することになる。)骨の折れることだから。そしてトイレへの付き添いも。母は自分の服を3枚買い、その何倍もKの下着や服を買ってくれた。そして「出かける前より私の顔色がいいやろう?女は買い物をすると元気になる。」と言った。それもよく分かる。
2025.1.2_Thu.
「お父さんがこどもの頃によく遊んでいた場所に行ってみたい。」とお願いして、父が10才までを過ごした町へ。ここで遊んでいた、と父が連れていってくれた場所は古墳だった。市野山古墳(允恭天皇惠我長野北陵)。「昔は柵なんかなくて、友だちとあそこから中に入っていって遊ぶんや。」
父が通っていた小学校、さっきの古墳が通学路、よく魚釣りをしていた場所は、もう干上がっていた(魚いっぱいおったんやで、と父)。木炭車が下がってくるから、皆で車を押したという坂道。この道路が出来るから引っ越した、と家のあった場所。
ないものを見ながら歩いたのが心に残ったお正月だった。
昼と夜の間の時間に、すき焼きを食べる。
すき焼きのあと、明日から仕事始めのYを最寄りの駅まで送った。
2025.01.01_Wed.
目が覚めて、duolingoを数分。
今日ではじめてから300日目。YとK(9才)と、300日続けられたらケーキを買ってもらう約束をしていた。まさか300日目が元旦になるとは。元旦にケーキ屋は空いていない。
父が神棚と台所、仏壇、店、トイレに、餅と雑煮と酒を置いて、蝋燭に火を灯す。
こたつに座って、おせちとお雑煮。鯛と鰤。私たちを喜ばせようと、かたまりの生ハムを準備してくれていた。ナイフで削る。金粉入りの日本酒。
Y、Kと電車にのって叔母の家へ。いとこたちが居る。H君(いとこの旦那さん)も居て、春からH君がはじめる新しいことの話を聞く。Kはようやく2才年上のYに会えて仲良くふたりで遊んでいる。
12月26日に車の免許をとったばかりの、いとこの娘の初運転で、後ろの車からクラクションをたくさん鳴らされながら、家まで送ってもらった。夜はクエ鍋。
2024.12.31_Tue.
今日も熱は下がっている。K(9才)が梯子にのぼって、レモンの実をとる。
明日の鯛と鰤を焼く。正月人参を買い忘れていることに気づき、ひとり歩いて買いに 行く。
息抜きに、近所に掛かる大きな橋の上で石川を見た。戻って、大根と正月人参を型抜きして、雑煮の準備。掃除機をかけて、整える。
Yが駅前で炭酸と氷を買って到着。近所の親戚に土産を届けに。
夕飯に蟹を焼く。肉も焼く。野菜焼く。ハイボール。しっかり食べた後で、年越し蕎麦(いつものこと)。Yが到着して、Kの身体の力が緩んでいる。安心している。
2024.12.30_Mon.
熱下がる。母は施設へ入浴に。父とK(9才)と墓参り→母の携帯電話の通知音が鳴らないのを携帯電話ショップに聞きに行く→ホットカーペットを買う→食材買い出し→Hさんに土産を渡しに→Kが寿司を食べたいと言って連れて行ってくれようとしたけれど、どこも混んでいて諦める→ケンタッキードライブスルー。今までで一番大きなチキンの箱を抱えてKが嬉しそう。
昨日も今日も普段よりKがよく食べる。皿のものを残さず、普段の3倍は食べている。頑張っている。
2024.12.29_Sun.
微熱、強行。K(9才)が協力的でとても優しい。いつも乗るJRではなく、丸の内線で東京駅に向かったら、前に見つけたおいしいお弁当のあるエリアに辿り着けない。
諦めて、駅弁。K→オレンジ色の"チキン弁当"、わたし→黒いほうの"チキン弁当デラックス(あったか)"。これが思いがけなく面白かった。
デラックスの方にはお弁当箱に細い紐がついていて、レジで店員さんに言われた通りに最後まで紐を引き抜くと湯気がでる。あったかお弁当。お陰で愉しい道中になった。
新大阪に着くなり、叔母からテンパった声の着信。母が転んで立ち上がれないと、方々に電話をかけている模様(父は私たちのお迎えで不在)。方々にかけるものだから、方々(の高齢者)からまた方々(の同世代)へ連絡がいき、混線していて(結局近所の親戚が来てくれて本人は早々に無事)、今日の頭でそういうことに向かうのが、とても果てしなく、駅に立ち、目を瞑る。人に謝ることから今回の帰省がはじまる。大変だな~、と思ったけど、新幹線の中でAさんが夏に勧めてくれた『指輪物語』を読んでいた。あんな試練に比べれば。
父と2階に片付けていたこたつを下ろして冬支度。18時就寝。
2024.12.28_Sat.
昨日が仕事納め。そして発熱。37℃台。
明日は新幹線に乗れるだろうか。
年賀状が書けない。掃除もできない。今日はキャットシッターさんのところに鍵を届ける約束の日なのに、布団に横になってOS-1ゼリーを握っている。昼過ぎにYが代わりに届けに行ってくれた。シッターさんと家が近くて良 かった。帰りに風邪薬とコンビニの鍋焼きうどんを買ってきてもらう。寒気がする。パタゴニアのスーツケースに着替えを詰めないといけない。ポチ袋を忘れないように。
2024.12.26_Thu.
体調を崩す。朝、目をあける前から喉が痛いと気づいていた。本棚の埃をはらい、年末の掃除を始めながら、ちょうど昼にYの仕事の待ち時間ができたから、毎年1年の終わりに必ず行く駅前の蕎麦屋で3人で蕎麦をたべた(Kは うどん)。
商店街の酒屋で正月に父と呑む日本酒を探しに行ったら、ポーグスのウィスキーが目に入って嬉しくなり、父と呑む用と、家で自分が呑む用の2本を抱えてレジへ。実家のレモンの木にはたくさん実がなっているだろうし、父とYとハイボールを呑もう。
2024.12.24_Tue.
久しぶりのDさんの顔が現れて、ディスクユニオンの袋を持っているな、と思ったら、「ちよじさんにあげる。」と言ってCDをくれた。FRANCOISE HARDYの『Midnight Blues』というアルバム。
伏目がちな真横顔に左後ろからライティングされているジャケット。
Yにあげようと思って、ステーキナイフを選んだ。バッカウッド製の木を削って作られた持ち手。サンタのプレゼントを前借りしたK(9才)に、目覚めて何もないのもな、と思って、フライングタイガーでジェンガを買っておく。ナリタとヒガシにちょっとおいしそうなウェットフード。クリスマスケーキはこんなに高価だったっけ。Yが紅茶を入れてくれた。黄色いごはんを炊いて、骨付きのチキンをオーブンで焼きながら、Dさんにもらったアルバムを聴いた。素直な歌。今日聴いて気持ちがいい歌。
なぜかこんな日にお風呂の調子が悪くお湯が溜められない。どうにかこうにかして、お風呂に入れて、待ち構えて『クリスマスの約束』を観て夜更かし。(いつもの場所にジェンガを引っかけておくのを忘れる。)
2024.12.23_Mon.
ネットバンクから1万円を振り込んで、申し込み完了。来年1月の予定に、自分がやってみたらいいだろうな、の石を置く。
2024.12.22_Sun.
道場で納会。
稽古をして、館長の受太刀で、自分は仕太刀、『着き杖』『水月』『引提げ』をする。
自分の杖道はとても拙いけど、今日が来る前にAさんが教えてくれた"演武"の意味がそうであるなら、堂々としようと思った。
そして、Aさんが披露することになった一達流捕縄術(いったつりゅうほじょうじゅつ)の相手をした。"十文字"という型で縛られる。
最後に館長から先日の審査の免状、合気道"特級"をもらう。
KさんとAさんに「ありがとうございました。」と言いに行った。KさんとAさんは「おめでとうございます。」と言ってくださった。
その後の直会(なおらい)で、豚汁と助六弁当と焼鳥を皆でいただいた。会が終わりに近づく頃、自己紹介の順番が回ってきて、挨拶をした。
「合気道をはじめて1年と8ヶ月が経ちました。今年は館長とKさんとAさんに、たくさん合気道を教わりました。この間はじめて審査を受けて、今日は免状をいただきました。自分の身体の中でどんどん合気道が大切なものになってきていて、(今日いただいた免状に)自分の名前や何級かが書かれていることよりも、自分にはじめて合気道を見せて下さった館長の名前が書かれてあることが、とても嬉しかったです。有難うございました。」皆の前で館長に伝えられた。
それが今日の良かったこと。
2024.12.21_sat.
昼前にチャイムが鳴って、(なにも届く予定なんてないのにな。)と思っていたら、小さな箱を抱えて「きっと歓声をあげるよ。」と言いながらYが階段を降りてきた。豊橋のおでんだ!
毎年この時期にYの職場の社長が送ってくださる。
わたしはこの贈り物が大好きだ。あぁ、うれしい。今年はそんなものが届くことをすっかり忘れていたから、尚更うれしい。早速今夜いただこう。この冬はじめてのおでん。あぁ、うれしい。
おでんの後、夜が深まるにつれ、明日の納会に行きたくないK(9才)の思いが膨らんでくる。自分だけ(体調を崩して)審査に出られなくて、自分だけ免状も帯も何も与えられないことが分かっているから。"親"というのが邪魔になって、どんな言葉もKの心に届かない。今だけを見て、こんなしょうむない事で心が折れるなよ。自分のペースで続けられる人の方がすごいんだ。どうしたら伝えられるんだろう。外の人の力を借りたい。
2024.12.19_Thu.
Aさんと稽古。今日はこの冬の中で一番寒く感じる。畳が冷たい。
準備体操をして、正面打ちを受けて『一ヶ条』の稽古から。まずは"表"のこと。右相半身で、相手の腹側に右足が前に出る→受けたところで止まらずに、切り落とすところまでをなめらかに。次に"裏"のこと。右相半身で相手の背中側に左足が(後ろ足が前に)出る→右足が90°転換→煽り足、歩み足、歩み足。
そして、『入り身投げ』の稽古。
右逆半身から、左手で受け、右手は相手の臂に触れてから矢筈の手で首へ→相手の頭を左肩につける→自分の姿勢が崩れないように。相手の顎にある自分の左手が90°くらいになるまで、相手を崩す→後ろ足が前に出て投げる。
その後に稽古したのは、右相半身で正面打ちを右手で受ける→受けたところを左手で下から切る→右足が前に入り、右手で横面打ち→相手の手をとり、『四方投げ』に入る。自分の臂を伸ばすところで、自分の後ろ足を寄せることを忘れたらいけない。
身体が温まったところで、今日は捕縄術のこと。日曜日の納会で、Aさんが捕縄術をすることになったから、この間の審査でAさんが受け身をとってくれたお返しに("ありがとう"がしたかった)、今度は自分が縛られるのをやることにした。それのための練習。
自分が正面打ちをして、Aさんが『小手返し』をかける。
どの位置で技をはじめれば、見物人から見易い場所に倒れられるかをふたりで試し、その場所を見つけてから(わたしが神棚に向かい、Aさんが神棚を背にする)、床に腹這いになり、Aさんが後ろ手に縄をかける。その縄は首を通り、また手の方へ。上半身だけ縛られる。"十文字" という早縄の型。縄の準備を見ていたら、ストロボのシンクロコードを巻く時と全く同じだった。最後の工夫だけが違って、縄の先を輪っかにする。Aさんはその結び方を"ヒバリ結び"と言った。鳥のヒバリが餌を啄ばむように手を動かし、輪っかを作る。握手するだけで相手の手首に縄がかかる。
稽古の最後に、納会でする演武について、演武とは何かをAさんが教えてくれた。
演武とは、神棚に向かっていま自分が取り組んでいることを見せること。
神棚のある稽古場は少ない。でもここの館長は稽古場に神棚がある、ということを大事にした人。館長がいる間は自分たちはここで稽古が出来る、とも。
稽古を終え、身体が冷えたから、ヒーターの前でマグカップに入れた白湯を飲んで温まる。
Aさんが自分の杖道の先生(N先生)の話をするのを聞いていた。
N先生は人に型を教えることと、それとは違うもうひとつのことをしていた。型稽古をしていく中で、型が正しいと"思い込む"ことはひとつの罠で、その罠に気が付かなければそこで成長が止まる。型を作った人が、何を考えてその形にしたのか、を考える。どうしてその形になったのか。
2024.12.17_Tue.
Aさんと稽古。
ストレッチをしながら、捕縄術のことを話していた。「アランセーターみたいに、その結び目にはstoryがあるの?」と聞いたら、「"早縄"というのと"本縄"というのがあって、"早縄"は早く拘束するため。"本縄"では身分によって結び方を変えた。25も型がある。」とAさん。
合気道のこと。正座して向かい合い、片方ずつ、手首をつかまれたところからの手の動きの練習。手というか、手の平というか。この曲線を覚えられたら、すべてが上手くいくのかも知れない。
逆半身、片手取りから、いまの手の動きをしながら『入り身投げ』。右逆半身→右足で入る→入る時に手の平がさっき練習した形→腰回転→手の平がさっき練習した形→投げる。
逆半身、片手取りからの『一ヶ条』の表と裏。
『天地投げ』、『呼吸投げ』、そのすべての中に、さっきの手の平の動きが入っている。
諸手取りから『呼吸投げ』に入って投げてしまう前に自分の手の平を返して、杖道のときのように自分の親指の使い方で『四方投げ』に入れる。
まだ稽古を離れたときに頭の中に描けなくてやり方を言葉にできないけれど、Aさんの稽古の時にある曲線が身体に残って仕方がない。気持ちが良すぎてされるがままになってしまわないこと。それに抵抗しようとする力を要所に持って受けないと、稽古で意味のある良い受け手にはなれない。「"受け"が先生だよ。」とAさんが言う。
最後に正座をして向かい合い『呼吸法』。この『呼吸法』というのは"調和"することを練習することなのかと訊ねる。「調和?」とAさんが聞くから、「harmony?」と返す。
「たのしい!happy!peaceful!みたいなことではないよ?」とケラケラ笑い、「強い攻撃をされても"調和"、は出来るでしょう?それが合気道でしょう?」とAさん。
どうしてそんなに笑うのかが分からないし、そんなことはわたしも考えていない、と伝える。「わたしが言いたいことは英語で何と言うの?」と聞くと、Aさんはう~んと考え、「"harmonise"かなぁ?」と言った。結局"harmony"と"harmonise"の話になってしまって、『呼吸法』のことは聞けず仕舞い。
でもこれ以上聞かずに、時間をかけて自分で考えよう。
今日もうひとつAさんから教わって面白かったことは、相手の手首を握り、その状態からパンチを受ける状況があるとする。自分の手が相手の手首に密着せず、隙間があいてしまうと相手のパンチを顔で受けることになってしまう。そうじゃなくて、自分の手を相手の手首に隙間が開かないように密着させると、相手の拳と自分の顔の間に距離を保ったまま身体が倒れていく(攻撃を受けないでいられる)。
稽古を終え、今日も黒ビールをひと缶ずつ。
2024.12.15_Sun.
道場の大掃除。
梁の埃を落とし、窓と網戸を綺麗にして、台所、更衣室、引き出しやロッカーの中、本棚。隅々まで皆で手分けして掃除する。ロッカーを整理していて見つけた、道場の名前入りの鞄(←昔作ったんだろう鞄)を館長にねだって、いただく事に成功した。館長が持っているのをいつも見ながら(いいなぁ~。)と思っていた。
綺麗になった道場で皆で座卓を囲み、お弁当とビールと日本酒。
2024.12.14_Sat.
今週2度目の西荻。
年の終わりにスタイリストのYさん、Kさんにお会いしたいなぁ、と思った。
”クリスマス蚤の市"へ行くことにした。着くとガラス張りの部屋の中に、YさんとKさんの姿が隣り合っている。あぁ、来て良かった。
欲しくなる器ばかりが並んでいる。いくつもに目が止まりながら、手がアイヌの柄のようなオーバル皿を離さないから、今日はこのお皿との出会いだと、それに決める。そして蚤の市を見て廻り、台湾の湯沸かし器も。これでこの冬が愉しく過ごせる。
もっと早くに行くことを決めて、Sちゃんも誘ってみれば良かった。もし来年も開催されたらそうしよう。
「よいお年を!」と蚤の市を出て、今週2度目の"JUHA"に寄る。珈琲を頼んで本の続きを読み、おかわりを頼んでまた本の続き。
その間、店内。Shirley Collins『Bobby Shaftoe』、Eugène Ysaÿe & Camille De Creus(曲名はよく分からない。)、Emahoy Tsege Mariam Gebru『Ethiopia My Motherland』。これをいま店に流している人は、どう生きて、こんなにいい音楽にぶつかったんだろうなぁ。知らない道だなぁ。
帰ってYに話し、聴かせる。つらつらと分かり易い言葉が返ってくる。
2024.12.12_Thu.
今日は西荻窪でYさんとYちゃんと初めてごはんを食べる。夕方に"JUHA"で待ち合わせ。
寒くてアイリッシュコーヒーを頼み、本を読みながら待っていた。Yさんが先に到着した。Yさんとゆっくり会うのは、『PERFECT DAYS』をふたりで観に行って以来。あの時は、あの日が別れの日だと思っていたから、またこうして会えたことがとても嬉しい。出会い頭の他愛もない話を一言も発さずに、互いに話し始められたことが今日の良かったこと。
Yちゃんも合流して、予約でいっぱいの時間になる前の"スパイス飯店"に1時間だけ入れてもらえた。店の人が見繕って出してくれた2品の料理とワインが本当においしかった。Yちゃんの今の話が初めてたくさん聞けた。
そのあとは、気楽なところに行こうよ、と歩いて"ハンサム食堂"に入り、皆の話の続き。
Yさんは、会っていなかった間の全部のことを話そうと決めて今日やって来たのかな。そう感じるような話し方だった。自分より若いふたりと話しながら。自分は意識してではないけれど、今までこういうシチュエーションを作らなかった。自分より年上の人の話を聞くのが何よりも面白いと思っているし、同世代の話す話が面白かったから。
今日は自分にとって新しい体験だった。すごく面白かった。どうして今日はこんな事が出来たんだろう。
2024.12.07_Sat.
Aと"ゾウのはな子"の前で待ち合わせ。
バスにのってヤマネコロッヂで乾杯。近くのgalleryでMの詩集の刊行記念展。
浜やんでKちゃんが合流。皆で晩ごはん。12月のうちに(今年が終わる前に)こうして会えて嬉しい。良く食べ、良く飲み、よく話す。
魚のピリ辛たたき、大根の唐揚げ、磯部揚げモチ、ぎんなん、くさや、魚の骨の唐揚げ、島寿司を2皿、明日葉と昆布煮、スルメのキムチ、ホタルイカ沖漬け、沖縄そばナポリタン、黒潮と情け嶋。
AとKちゃんに見守られ、K(9才)がはじめて"くさや"を食べる。意外にも嫌がらずに食べている。
Kは"サンタクロースの前借り"という知恵をつけ、Yの手をとりヨドバシへ。
わたしはKちゃんに連れられ、ホープ軒へハシゴする。この町を巣のようにして20年以上経つけれど、はじめてのホープ軒。
今日が結婚記念日のふたりに挟まれラーメンを食べたのが、今日イチで、やけに嬉しかった。
仲間に入れてもらった感じ。何の仲間か。親族(?)のような。
冬らしい寒空の中の帰り道、自転車の後ろから「ヒカリイカの沖漬けがおいしかったねー。お店の人に渋いねって言われた。」と得意気なKの声。ヒカリじゃなくてホタルだとは、Yと目を合わせ、正さなかった。
2024.12.5_Thu.
駅で知らない人とぶつかって、(あー、上手く体捌きが出来なかったな。)と頭の中で数秒前に戻りやり直していたら、次の瞬間に身体をつかまれた。Cちゃんだった。すごく久しぶり。
お互い次の用事があったから少しの時間、立ち話をした。
「家族はみんな元気だった?」と聞かれ、やっと復活したところだと近況を話す。
「Hもそうだったけど、病気をしてそれを乗り越える度にまたどんどん身体が強くなっていくよ。
だからK(9才)も大丈夫だよ。」と言葉をかけてくれる。Cちゃんも(旦那さんのS君もだけど)、会うと子育てについて励ます言葉をくれる。安心をくれるというか。それで当然だ、みたいな受け止め方。本人はわざとそういう言葉を選んでいる訳ではないのだろうけど(そのまま出てくる言葉なんだろうけど)。こちらが毎回それに感謝してること、Cちゃんは気がついていないだろうな。
伝えればいいんだけど。伝えると次からなくなってしまうような気もして。
悩んでいた訳ではないけれど、少しの時間で身体を(頭を?)軽くしてもらって、電車に乗った。町に友だちが歩いていて幸せだ。
2024.12.01_Sun.
なんて気持ちのいい天気だろう。ジャケットを着ないでマフラーだけ巻いて稽古に行った。
今日は館長が風邪をひいていたから、前半の稽古はKさんが見てくださった。
前足重心にして構えて、左右に動いてみる練習。そして初級技のひとつひとつの大事なところを話していかれた。
『正面打ち一ヶ条抑え』・・前足重心でまず受ける。早くに横に振ってしまわずにまっすぐに突き上げて相手を崩す。
『正面打ち入り身投げ』・・前足重心でないと180℃転換ができない。相手の首を取ったあとの煽り足。
『両手持ち四方投げ』・・初動で相手の腕を伸ばせているか。回転の際、足を寄せる際、投げる際、頭の位置を上下させない。回転したとき自分の腕はのばす。伸ばしたとき、自分の手は自分の肩より下にあること。
『両手持ち天地投げ』・・後ろにある足を丸く出す。投げる方向を向く。くの字に出した足の方向に相手を投げる。
『両手持ち二ヶ条抑え』・・二ヶ条をかけた後、転換するまえに前足を動かしてしまうのは、前足重心が足りないから。
休憩に入るとき、上手く受けられなかった『天地投げ』の受け方をAさんに聞く。「一歩後ろに下がってから受けたらいい。」
後半は、Aさんに教わって杖道と木剣のこと。
杖を持って、本手打、逆手打ち、引落打ち、返し突き。まずは親指を外すこと、次に親指を入れること。どの打ち方のときにAさんは言ったのだっけ。
相対動作の本手打、逆手打、引落打ち、返し突き、逆手突き、巻き落とし。相手は後ろに下がる。さっきまで居たところを打つ。
どんつきまで行ったら、一歩横にずれるのは木剣を持っている方。杖を持っている方はまっすぐに進み、回れ右をする。
向かい合ってお互い木剣を持って巻き落としの練習。脇を締める(切先が上がれば脇を締められる)。刃を上に向けた後、その場所から袈裟に切る。全部のことが難しくて、"まさに今やっていること"の他は、せっかく教えてもらったのに、全部頭から流れてしまう。
レシピを見ながらしか作れない料理を作っている時みたいに。わからなくて息苦しい。
最後に制定形の中で自分がやりたいやつを、となって『着き杖』をやる。一度やってみたあと、Aさんにひとつずつの動きを見てもらう。
右足を右斜め後ろに引いたとき、右手は腿につける、左手は杖の上から持つ。左足を踏み出して相手の左手首を打つときは水月まで杖先が当たるように。納め方は左手は肩の高さ、右手の甲を自分の内腿→先に甲から手のひらに手を返して、常の構えになる。
稽古が終わってAさんに後半の稽古の全部が難しかったと漏らすと、「いまはひとつひとつ違うことをやっているように感じるけど、だんだん全部が繋がってくるよ。」と言う。
2024.11.30_Sat.
おとといも昨日も。特に昨日は食欲が湧かず、なにも口にいれたくない感じ。ただ身体が疲れている。今朝はK(9才)を学校に送り出し、アドベントカレンダーにお菓子をつめ、帰宅したKが気付くように玄関に置いた。
Yと小学校へ学習発表会を観に行った。Kが桜餅について調べたことを聞きに。
発表会は15分程で終わったから、そのままふたりで高円寺へ出て、ネルケンに入って珈琲をのんだ。店の中が暗いから木漏れ陽が綺麗で、店に流れるクラシックが気持ち良くて身体がじんじんした。普段クラシックは聴かないけれど、雨の日とこんな日はいいもんだな。
whistler chartに冬に履くブーツを探しに行って、中学2年生ぶりにDr. Martensを買った。
帰り道にKを喜ばせたくて和菓子屋に寄り、桜餅を探したけれど、冬に桜餅は売っていない。
みたらし団子とおはぎと栗蒸し羊羹をお土産に。発表会の緊張から解放されたKと一緒に食べた。Kの緊張の仕方は自分と似ている。Kを見て、自分はそれでも少し、緊張との付き合い方が上手くなったような気がする。9才と比べるな、とも思う。
2024.11.28_Thu.
夜Aさんの稽古。少し早めに行って受け身を教わった。前方回転受け身はでんぐり返りではない。右足で立ち右手を床につき、上げた左足を曲げた状態を作ってから回る練習。少し走り込むようにして飛行機が着陸するみたいに低いところから入る練習も。(飛ぶのではない。)
後ろ回転も教わる。立って膝を折り後ろ受け身をとったあと、床につけた左肩に右足を持っていって回る。逆も逆で同じ。
今日は右相半身で、相手の右手で自分の右手首を取られたところからのこと。(そうやって相手の手首を取るときは、上から手首を握る。)
臂力の養成の動き(腰の向きは天地投げのように、足の進む方向と逆に向く)→左手で相手の臂をとり、腹側に歩み足、送り足、歩み足→『一ヶ条抑え(表)』。臂をとったところから、背中側に"入り身転換"→歩み足、送り足、歩み足→『一ヶ条抑え(裏)』。その時にAさんに言われないと気がつかなかった抑えたときの足の位置。股は開き、相撲のそんきょのように左右の足は寄せる(今は開いて癖がついている。)
次にやったことは、同じ入り口からの『入り身投げ』。
右相半身で、相手の右手で自分の右手首を取られる→臂力の養成の動き(右に腰回転)→どっちの足で入ったんだっけ。どちらかの手で相手の二の腕あたりを触り、その後矢筈の手で首をとったのは覚えている。→足を転換させながら相手の頭を自分の肩につける→相手側にある足が前に出て投げる。
身体のしならない硬い人と組んだ場合、もう一歩背中側に入って投げる。「それでも投げられないと感じた場合、次に練習することがわかった。途中から違う技に繋げられるよ。」とAさんが言って『回転投げ』を教えてくれた。
まずは基本の『回転投げ』の稽古から。
右逆半身で相手に右手首を取られる→左手で当て身→取られた右手を外側から回す(親指も外側)→臂力の養成のような手の形になったらそのままの形をキープ(変に動かさない)→足を180°転換→前足を引きながら右手を切り下ろす、切り下ろしたときに矢筈の手になる→左手を手刀で相手の首へ→首を(左手)手刀で下方向へ、(右手)矢筈の手で相手の手を上へ→投げる(受ける方は前方回転受け身)。
そして、入り身投げで上手く相手の背中に入れず投げきれなかったときに稽古が戻る。
自分の右手が矢筈の手で相手の首にあり、自分の左手が相手の左手と繋がりを持っているところで、入り身投げに入れないと感じたときは、左手の繋がりは自分の右手が左手の場所にくるまで解かない→右手がその箇所にきたら左手を解き、自分の右手は矢筈の手にして相手の手を上方向へ、自分の左手は手刀にして相手の首を下方向へ→投げる。
『座技呼吸法』をして終わり。
2024.11.26_Tue.
家を出るとき、今日からまた新しい冒険に出るような気持ちがした。道場でAさんと稽古。
ストレッチをして身体の準備をしているとき、身体ははじめは囁いている(whisper)からゆっくり動かしはじめること、そうすると身体は動きはじめること、自分たちの年齢の身体はそこからまだ激しく動けること、それを超えてしまうと身体が泣くことをAさんが教えてくれた。
諸手取りから、足は入って、手は臂力の養成の動き→入り身投げをする。
同じ動きから相手の臂をとって『一ヶ条抑え(表)』、臂をとったところから、相手の背中側へ入り身転換すると『一ヶ条抑え(裏)』になる。ここで入り身転換が入るとそうなるのか!が今日は分かった瞬間があって、それが面白かった。次にしたことは、同じ臂力の養成の動きから、相手の臂はとらずに相手と繋がった手を下段払いの軌道で動かす→小手返しをする。
小手返しは、その場でぎゅーっと相手の関節を折るようなことをしなくても、相手の体勢が崩れるところを探してその場所へいざなえば、強引な力を使わずに小手返しが出来る。
片手を持って、その場所を探す練習をした。背中側の三角形。方向だけではなく高さのことも。
それから、諸手取りから臂力の養成の動き→転換→相手を投げる(受けるほうは前方回転受け身)。投げるとき、Aさんは自分の足の前(近すぎると感じるところより、もう少し前の場所)
を指さすように、そっと何かを置くようにして投げていた。投げたあとは一歩前に出て次のために構える(後ろに下がって構えない)。そうすればテンポ良く稽古ができる。
そして諸手取りから臂力の養成の動き→相手の手首をとって十字になるように組んで投げること。Aさんは『十字投げ』と言っていたように思う。相手に怪我をさせないためには、外側で握っている方の手を投げるときに離してあげたらいい、と言っていたと思う。はじめて見る技だった。
その後は『天地投げ』。これもさっきみたいに"地"にある手で相手の体勢が崩れるところを探す。だけどそれを探すうちに自分の体勢も崩れてはいけないのに崩してしまうから『天地投げ』はいつも難しく感じる。探す流れから『隅落とし』も練習した。
最後に正座して向かい合って『呼吸法』のこと。着替えてビールを1缶のんだ。寒くてヒーターをつけた。"art is long,life is short"という英語の諺を教わる。互いのことを話し、話の終わりは "seize the day"。これはわたしが教えた言葉。もちろんAさんは知っていたけれど。
2024.11.25_Mon.
写真のセレクトが戻り、今週は仕上げ作業。
そして今日は審査のことで、Aさんにたくさん褒めてもらった日。夕方「いい準備をして、いい技をみせた!お疲れ さま!」とメッセージをくれ、夜、SNSのリール投稿に、「ある大人の生徒の驚くべき進歩を見ることができます。稽古を始めてまだ2年も経っていないのに、彼女はすでに素晴らしい技量と献身的なレベルに達しています。彼女の決意と努力は、審査のすべての動作を通して輝いていました。」と英語ではなく日本語で書いてくれた。(英語で書くより時間もかかると思うのに)。何級、とかをもらうよりも、Aさんのくれた言葉が宝になった。
2024.11.24_Sun.
起きて珈琲をのんで8時半に家を出た。道場へ。秋の審査会。
1年と8ヶ月、合気道を稽古した。はじめての審査会。自由にウォームアップして、10時に審査がはじまる。こども達の審査が終わってからやることになるのかな、と思っていたら、最初にやることになった。
Kさんが審査してくれる。館長に呼ばれてAさんと前に出る。わたし(仕手)が上手、Aさん(受け)が下手に立ち、神前に礼、お互いに礼をしてはじまる。
正面打ち右3本左3本、横面打ち右2本左2本、騎馬立ちをして3本突きを5本、前進しながら正面打ち、前進しながら横面打ち、体の変更(一)右2本左2本、臂力の養成(一)右2本左2本、臂力の養成(二)右2本左2本、終末動作(一)右1本左1本、終末動作(二)右左2本、座受け身(後ろ)2本、(側方)2本、(前)2本、立ち受け身(後ろ)2本、(側方)2本、(前)2本、前方回転受け身左右2本。
中級技の8本、『正面打ち四方投げ(一)』『横面打ち入り身投げ(一)』『胸持ちニヶ条抑え(一)』『肩持ち入り身投げ(二)』『片手持ち小手返し(一)』『片手持ち肘当て呼吸投げ(二)』『半身半立四方投げ(横)』『座技両手持ち呼吸法(前)』。
お互いに礼、神前に礼をして審査が終わる。
当然緊張したけれど、横に館長、斜め前に全部の技を教えてくれたKさん、目の前にはAさんが居て受け身をとってくれている。相手をしてもらう、胸を貸してもらう、支えてもらうの輪っかの中に居るみたいな体験だった。精一杯取り組んでみて、今日はこんな体験が出来たことが良かった。
足りないところもたくさん感じた。
こども達や父兄が帰ったあとで、館長がお弁当を用意してくださって、皆で乾杯をした。
館長はまだ前方回転受け身しか褒めてくれたことがない。食事しながら、今日聞けて良かった話は、「武道というのは、一眼二足三担四力(いちがんにそくさんたんしりき)、一番大事なのは、眼、足、腹、技はもっとその後なんだ。」と館長が自分に向かって言ったこと。
なんだ、そのはじめて聞く言葉は。わくわくした。
自分で答えを出した"目"のことをAさんとKさんに話してみたら、自分の答えは間違えていた。目を見るとは、目、鼻、喉を結ぶ線を中心にして、全体を見るようにすること。
2024.11.22_Fri.
昨日の稽古でAさんが目を見ろと言った。自分の両方の目で、相手の両方の目を見た。
とても見続けることができない。目の玉が揺れる。だけど日曜日には見ないといけない。どうやったら見続けられるだろうと今日は考える。
普段あんなに人の目を見て写真を撮っているのに、顔の前にカメラがないだけで何故出来ない。
じゃあ普段と同じようにすれば見続けられるのか。両方の目は開いているけど、効き目だけを意識する。相手の両方の目を見ないで、ピントをとるときのように、片目だけに焦点を合わせる。上手く出来る気がする。目の玉が動かない。
昨日の稽古では『片手持ち小手返し(一)』のとき、手首を握られた方の手のひらを上に向け、大きく指を開くことを忘れていた。それをせずに反対の手で下から相手の手をとることだけをした。なにかいつもより小さい気がしたのはそのせいだと思う。小手返しの時に猫背になりやすいように思う。当日片手を持たれた瞬間に姿勢のことを思い出せるだろうか。
『半身半立ち四方投げ(横)』では、手首を掴まれた瞬間の当て身を忘れた。
2024.11.21_Thu.
沖縄から帰ってきたAさんとふたりで稽古が出来た。日曜日の審査でAさんが受けを取ってくれることになった。技のひとつひとつを合わせていった。入り身投げでは前に入ってはいけないこと、矢筈の手ではなく、襟を掴まないといけないこと。四方投げでは後ろ足を寄せるときに頭の位置を上下させない。腕は伸ばさないといけない。その時の手の位置は肩より低くないといけない。受けはまっすぐに受けてほしい。天地投げも足が前に動いたとき、いつもより背中の方に入ることになる。そんなことをひとつひとつ。
ところどころで技が拙いと感じている自分にAさんは、「審査を受けてください、と言われた時点で、もうあなたは出来ると言われている。技を効かせられるようにするのはこれからの稽古でする(取り組む)こと。審査は形を見せるんだ。」と言った。それと残心の間合いのことを何度も気をつけろと言った。技が終わったところで終わりではなく、相手を見続けること。
「形をもっと綺麗にするには?」というと「何度もやるしかない。やろう。」となって、頭から終わりまでを繰り返した。『半身半立ち四方投げ』の腕を伸ばさないといけない箇所で伸ばしきれなかったら、回転したあとの膝を着く位置をみてくれた。
帰宅するとK(9才)の咳がこの上ない程に酷くなっていた。Yとふたりで手を当てたり、さすったり、背中をカイロで温めたり、スースーするバームを胸に塗ったり。
Kの身体に手を当てながら、Yの手もKの身体にあるのを見て、父親の手の記憶もKに残るんだなと思った。時代なんだろうけど、こういう状況での父親の手の記憶は自分にはないな。でもテレビを見ながらそのまま寝てしまって、抱き抱えられて寝床に運ばれるときの感触は思い出せるな。
猫も看病にやってきた。Kには猫の手の感触も残る。
2024.11.19_Tue.
昨日目にして直感が働いたのに、すぐに動けず一晩寝かせた。
今日は頭の中がそればかり。晩ごはんを食べ、食べ終わり、風呂に入り、風呂から出て、階段をのぼったところで、「もう一晩寝かせたら流してしまう。」とYに言ってパソコンに向かう。ポチっと申し込む。来年が面白くなるように。明後日のことかも知れない。でも明後日のことじ ゃないかも知れない。
2024.11.17_Sun.
道場で稽古。審査に向けて、基本動作の相対、基本技6本の一人型、中級技8本をKさんに相手してもらって。座受け身、中腰受け身、立ち受け身(それぞれ後ろ、側方、前)、前方回転受け身、追い突き逆突き。
色々やることの中で、真ん中を通っているものより、"下段払い"とか、"当て身"とか、"拳を握ること"とか、そういう端々にあることが上手くいかない。これまで生きてきた中で、やってみようと思ったことがない種類の動きだからだと思う。
それ以外の動きは、いままでしてきたテニスや写真と削いでいけば同じこと。(でしょう?)
今日の注意点。
『四方投げ』で転換するときの頭の高さ(上下させず低いまま)、自分の腕を伸ばすときの腕の角度(肩の高さ真っ直ぐではない。肩より下に握っている手がくる。)
『片手持ち小手返し(一)』最後の抑え、相手の臂にある自分の下の手は、シャベルを使う時の手の向き。
稽古が終わり、YとK(9才)と渋谷パルコの”虎へび珈琲”まで。
上田走『マグレモノ』展。
張り子のだるまには黄色と水色の太い線が入り準備されている。目の前でそのだるまに走君が黒で描いていく。最後に赤がさされたとき、それはとても高貴な色に見えた。赤ってすごい色。
紅をさす起源に頭が飛ぶ。日本書紀、万葉集、平安時代、クレオパトラ。
日本ではアカネやムラサキの植物から化粧の色がはじまる。クレオパトラも口紅はアカネ。アイメイクはヒョウタン?
うちにもひとつだるまを、となって描いてもらう。最後に赤でくるりと筆を入れてくれたのが、なにか縁を結んでもらったみたいに感じる。
帰り道、ゴールドラッシュでハンバーグ。前にここに来たのはいつだろう、とYと話す。
Kが生まれる前だった。今日はKを連れて来られた。お決まりのやつで驚く顔がうれしい。
2024.11.14_Thu.
Mさん、Bと『じべたの会』。一緒に本を作って以来、年に数回じべたで集まりましょう、となっている。早い夕方から森下でじべたに座って桜鍋。生卵と焼き豆腐を追加して。べったら、卵焼き、お新香、焼き海 苔、おひつのごはん。
愉しくて、そこから酒場→Barとハシゴして、途中から終電を無くして帰宅(こんなことはとても久しぶり)。
日本橋恵比寿講べったら市(来年10月に思い出すこと。)、若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』、おいぬ様、角大師、季の美(ジン)、『1ST KISS ファーストキス』、『哀れなるものたち』、『地面師たち』、『ブラックペアン』、『新宿野戦病院』
ひとつずつ辿っていったら正月を超える。それを思うだけで愉快。